新入社員のモチベーション

以前、私が担当しているクライアントさんでの新入社員の状態を5月くらいに聞いてみました。

私:「今年の新入社員の状態はどうですか?」

クライアント:「早速担当を任せたんですが、この前、立て続けに失敗をして
         お客様に迷惑をかけたので、叱って今は、何も仕事を与えていないんですよ~」

という話が出てきました。
どうでしょうか?みなさんの会社では・・・

そもそも新入社員というのは、
社会人経験がなく、会社に入ってきたもののいろんな不安を抱えています。

このような状態の中で モチベーション を上げようとして
「将来どんな風になりたい?」と夢を描いてもらったり、
「よし!これはお前に任せよう!」などと仕事を任せたりしてもうまくいかない場合があります。

特に上記のクライアントさんで起こった状態であれば、難しいと思います。
逆に、せっかく入社してくれたのに退職してしまうかも知れません。

では、どのようにすれば良いかということですが、新入社員は、いろいろな不安を抱えています。

そして、その不安の中で一番大きなものとしては、
「この会社でやっていけるだろうか?」「この仕事はできるだろうか?」だと思います。

まず、その大きな不安を取り除いてから
夢を描いてもらったり、仕事を任せたりすると効果的に モチベーション を高めていくことが出来ます。

この大きな不安を解消する方法ですが、
まずは「知識や技術を身につけることに専念させること」です。

仕事に対する モチベーション を支えるものとして
「期待×価値理論」というものがあります。

「期待」というのは、「この仕事は、なんとかやれそうだ」という期待です。

「価値」とは、「この仕事をすることのメリット」を意味します。
この期待と価値は足し算ではなく掛け算でやる気に反映されるという理論です。
よって「やれる」という自信が強ければ、やる気は掛け算式に高まるし、
メリットが多ければ多いほど、またやる気が掛け算式に高まるということです。

しかし、逆にやれそうも無い(期待0)ということであれば、
いくらやることのメリットが多くても モチベーション にはつながらないということも意味しています。

このことを踏まえてみなさん振り返ってみて下さい。

「なんとかやれそうだ」「うまくこなせる」と思ったときにはモチベーションがあがって、
「わからない」「うまくやれる気がしない」「無理だ」と思ってしまうと モチベーション が下がった、
もしくは上がらなかったということありませんでしたか?

よって「知識や技術を身につけることに専念させる。
そして、しっかり教えてあげる」ということが重要になります。

ただし、ここで気をつけて欲しいことが、
自分で見て学べということを最初からしないようにして下さい。

まずは、しっかりと教えることが重要です。

みなさんもまた経験あるのではないでしょうか?

ある知識やスキルを学びたいと思った時に、独学で勉強した場合とビジネススクールなどに
通って勉強した場合の「やれそうだ」とか モチベーション の上昇度は、全然違ったのではないでしょうか?

僕は、自分で学んだだけでは不安が残ります。
しかし専門知識を持った人から教えてもらうと自信になります。

ただこれだけのことですが、新入社員にとっては大変重要なことになります。

まずは、しっかり教えて、
何か一つでもいいので「やれる」「やれそうだ」という自信をつけさせることが、
新入社員の モチベーション アップの第1ステップになると思います。

実は、私も経営コンサルティング会社に入社した時、
入社後3ヶ月間の間にスパルタ的に知識や技能をたたき込まれます。

そして3ヶ月間で3つの試験に合格することがコンサルタントとして仕事ができる第1ステップ
となっていました。

当時は、特に考えなかったことですが、
今思えばこのスパルタ的に知識や技能をたたき込まれたこと、
そして試験に合格したことが「この会社でやれそうだ」「コンサルタントしてやっていけるかもしれない」
という期待が高まり モチベーション を高めていたのだと実感しています。

大変厳しかったですが、教えてくれた上司に感謝しています。

もし、新入社員の状態が良くないということであれば、ぜひここから初めてはいかがでしょうか?

付け加えになりますが、これは新入社員だけでなく配置転換した社員にも当てはまることです。

そういった場合にもぜひ実践してみて下さい。